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大妖怪展行ってきました

カテゴリ: 雑記

江戸東京博物館で開催されている『大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで』に行ってきました。

タイトルにある通り妖怪ウォッチが展示に混じっているためか、親子連れも多かった印象です。

これが夏休みに入ると、さらに増えると予想してこのタイミングにした次第です。

 

歌川国芳、鳥山石燕、河鍋暁斎といった有名どころはもちろん、葛飾北斎やさらに最近話題の伊藤若冲の描いた妖怪絵(前者は天狗や白蔵主など、後者は付喪神)も展示されており、見所たくさんです。

(個人的には河鍋暁斎は飴天狗見たかった)

『稲生物怪録絵巻』『百鬼夜行絵図』といった有名どころもあります。

『百鬼夜行絵図』といったら「琵琶牧々」、「琴古主」から「沓頬」まで並ぶ様子ですかね。

8月に入るとあの禍々しい「黒雲」で有名な伝土佐吉光『百鬼ノ図』や真珠庵本『百鬼夜行絵巻』が出るそうなのですが、それは時期外れで見られず…。

展示期間中の模様替えが悔しいところです。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』でいうと「幽谷響」と「面霊鬼」が見られました。幽谷響は、あの「ふーやれやれ」と手を顔の横に持ってきて笑っているようなあのヤマビコです。

あとは「土蜘蛛」とか「酒呑童子」…まあ、源頼光は妖怪物の鉄板ですよね。「茨木童子」とか「星熊童子」は見ませんでしたが(というかいたとしても分からないでしょう。強いてあげれば鬼が舞を舞うシーンが描かれていたのでその中に石熊童子がいた可能性はありそうですが…)。

「からかさお化け」は一本足に両手と顔の付いたタイプは見ましたね。

一般的に連想される傘に直に一つ目があるやつではなく。確か歌川国貞の『七変化の内 壱本足 天人』だったか。

伝源信『地獄極楽屏風図』なんてのもありましたね。地獄が現世と陸続きなのに、極楽は海の彼方にある、という描き方が当時の地獄観を表していて面白かったです。

…あ、そうだ。『怪奇談絵詞』という幕末~明治初期と見られる一風変わったものもありました。

蝦夷の狼、天竺のヤドカリ、イギリスのアリ、カピタンのトカゲなど、諸外国を風刺したのか他ではお目にかかれない妖怪が描かれています。私は『今昔妖怪大鑑 ―湯本豪一コレクション―』に掲載されていたのを見たことがあるので初見ではありませんでした、が。

相変わらず虎にゃあにゃあは名前で得している気がします。そのネーミングはずるい。

…といった感じで、上で名前を挙げている妖怪等のチョイスは大体察してください。

 

他には…潰れた顔に蜘蛛っぽい体で有名な「うし鬼」、「野襖」など。「野襖」は『百妖図』だったかな?字が「野衾」ではなくて「野襖」でモモンガっぽいあれが描かれていたのは個人的に発見でした。

「野襖」だと四国で道を塞ぐやつになりそうですが、ももんがタイプもいたとは。

8月になると『是外房絵巻』が出てくるそうですが、時期が違うのでこれも見られず。

あ、松井文庫『百鬼夜行絵巻』も8月じゃないですかヤダー!!ゆるかわな「黄粉坊」とかあすここことかどふもこふもとかも見たかったですね…。

…ここで挙げた妖怪の名前のチョイスの仕方も察してください。

 

全体は、江戸時代の妖怪画、中世の妖怪、地獄図(鬼や異形の姿の源流を辿ろう、という主旨の模様)、幽霊図といったカテゴリに分かれており、それぞれに違った見応えがあるので面白かったです。

ただ、超自然的なものに姿を与えることの源流として土偶を終盤に配したのはやや突飛な流れだったかなぁ、というのが気になった点でしょうか。

しかもその直後は現代に復活した妖怪、ということで妖怪ウォッチ。

土偶は数も多くなくエリアとしても狭いスペースでしたので、唐突に土偶が現れて「アイエエエ?!」とドグウ・リアリティ・ショックを起こしたと思ったら次の瞬間にはジバニャンがいるわけで…何が起こったのかわけもわからず、流れのぶつ切りだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ…と言いたくなる感がありました。

 

最後はともかく中身は充実した展示だと思いました。

国宝『辟邪絵 神虫』とかめったに見られませんからね。

あとは歌川国芳『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』。色を塗られなかった天狗の姿を間近で見る良い機会でした。

 

いずれにしても、絵画化された妖怪…というか、妖怪を描いた資料の有名どころが揃い踏みな感じなので一見の価値はあると思います。

とりあえず後で見返せるように図録は買いました。

(ところで上に挙げた妖怪や絵の名前がいったいどれだけの人に通じるのやら…)

タグ: その他, 美術館・博物館

 



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