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オープンソースカンファレンス Tokyo 2017/Spring レポート

カテゴリ: 雑記, Linux, デバイス・ガジェット, セキュリティ, サーバ, プログラム, 開発環境

まとめ

今回も有用なプロダクトや情報を仕入れることができました。
多種多様なプロダクト・サービスに触れることで、

  • 常日頃「もっと良くならないか」と感じていた課題
  • 逆に、普段気付かなかった課題

双方に対して改めて意識を向けるきっかけになりました。

また、

  • facebookアカウントを持っていることでOpenStackのお試しサービスが利用できる
  • Slackでチャンネル登録することでVULSのコミュニティに参加できる

といった、「あるツールに手を出すことで、別のツール・技術への足掛かりとなる」ケースが何件か見受けられました。
新しいツール・サービスを導入するには考慮すべき点が多いのは確かですが、ちゅうちょした結果、別の機会も損失してしまうケースも存在するということが分かりました。

やらないで後悔するより、思い切ってやった方が良いと改めて感じました。

各展示のピックアップ

インフラ

環境構築

  • Ansible
    • サーバ環境をアプリケーション周りまで自動で展開・管理できるツール
    • 手動でのサーバ環境の構築やマシンイメージのデプロイよりも簡単
      • サーバの台数、仮想マシンの台数が増えると管理が難しくなる。その解決法の一つになる
  • OpenStack

仮想マシン・コンテナ

  • Rancher
    • 開発環境は取り扱いが簡単な方が良い
      • プラットフォームの異なるバージョンでの動作チェック
      • 開発後は不要となる環境は、すぐに削除できる方が管理がしやすい
    • DockerのGUI管理ツール
      • GUIからイメージカタログを参照したり、デプロイできるので管理が楽
      • Rancherは牧場主の意味なので、家畜のイメージで牛のロゴ、らしい

統合監視ツール

  • Hinemos
    • Ver6.0を4月に正式に公表する予定
    • MackarelのようなWebサービス型の統合監視ツールが競合として出現している
      • Webサービス型であれば「自社イントラ内に専用サーバが不要」という導入と保守運用のコストダウンのメリットが見込める
      • 一方、サーバのログデータをインターネットに流すことになるので、セキュリティ面での不安もある
      • したがって、ユーザはしばらく業態や用途に合わせて使用するサービスを使い分けることになるのでは?
  • Zabbix
    • Hinemosと同様、統合監視ツール
    • 監視対象のサーバを視覚的に配置するMap機能が存在することを確認(Hinemosにも存在)

脆弱性チェック

  • Vuls
    • 脆弱性一括スキャンツール
      • Slackでコミュニティのやり取りが行われている

サーバ

DNS

  • PowerDNS
    • 権威サーバとキャッシュサーバを分離したことで、セキュリティを高めた
    • BINDからの移行ツールも提供
    • 毎年のように深刻な脆弱性が発見されるBINDのリプレースの候補の一つ

DB

  • MySQL
    • 文字コード指定における罠と問題についての情報
      • 寿司=ビール問題、ハハパパ問題
      • MySQL 8.0でデフォルトの文字コードが変更される可能性あり。
        リリースされた際には、文字コードの指定に注意すべし

SQL開発支援

  • uroboroSQL
    • SQLの開発支援ツール
      • コメントに変数や条件分岐やループを仕込むことで、複数のパターンをテスト可能に
      • ガバレッジも取れる
      • 実際にプログラム上にSQLを書く前に生のSQLでテストができるので、SQL周りの開発が楽になる

Web

アクセスログ解析ツール

CMS

  • "CMS"のブームは去った、という話を複数のCMSブースで聞いた。
    • 実際、一時期ほどの熱はなく、OSC Tokyoへの出展ブースも減少傾向
    • 一方で、エコシステム、他Webサービスやプロダクトと連携して新しい価値を提案する「プラットフォーム」としての活用法が模索されており、今後もこの流れは続くと予想される
    • ますます多くのツールやサービスの知識を持ち、それらを連携させるだけの技術がないと生き残れなくなることを予感させた

  • Plone
    • Python環境で動作するCMS
      • Pythonは一時期2.7系と3系の互換性に関して良くない話を聞いたことがあったが、今はだいぶ歩み寄りを見せて、2.7、3どちらの環境でも動くコードを書くことができるようになった、とのこと
        • タイミングを見て移行が図れる
          • バージョン間の差異を吸収する…というと、JSのBabelを連想させた
  • ZOMEKI
    • Ruby on RailsベースのCMS
    • Webシステムのフレームワークとして使用できるように、というコンセプトを謳っている
      • 実際の案件の例もコンセプトの通り、
        • 他サービスとの連携
        • 他サイトから情報を収集
      • など、複数のシステム・サービスを連携させており、システマチックな部分にニーズがあることが窺えた
  • concrete5
    • LAMP環境で動作するCMS
      • 5.8系はまだ環境によっては上手く動作しないことがあるので、XAMPPなどの一部の環境では5.7.5.13を使ってほしい、とのこと

テスト自動化ツール

  • SI-Toolkit
    • Webアプリケーションのテストを自動で行ってくれるツール
      • 多くのパターンを網羅してテストを行うのは大変
      • パターンを予めExcelシートで作り(リンクを開く、フォームに項目を入力、など)、それを自動で行うツール
      • テスト結果をhtmlで出力するので、テスト結果の資料も自動で作成できる

Webアプリケーションフレームワーク

  • Urushi
    • Webアプリケーション向けのUIコンポーネント群
      • 特にSPA

IoT

  • Raspberry Piユーザグループ
    • バッテリ駆動のレシートプリンタに出力するデモ(トリガーは特定Twitterアカウントへのリプライ、特定キーワードを含んだ場合に印刷)
      • Raspberry Piの電源さえモバイルバッテリにしてしまえば、持ち運び可能な印刷環境が可能になる、という実例を目の当たりにした

その他

  • いなかソン in 南島原
    • 福岡にIT企業が集中する中、「うちの地域にも来てほしい」と立ち上がった南島原市。アイディアソンとハッカソンを開催し、企業招聘を目指す
      • ブースでは島原そうめんを配布していた
        ※頂いたそうめんは、めでたくその夜の晩御飯になりました。

タグ: データベース, イベント, サーバ環境・構築

 



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