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IE離れ、いよいよ加速か

カテゴリ: 雑記,ホームページ

先日、パソコンショップ「DO-MU」という会社のホームページがIEでは見られなくした、というニュースが飛び込んできました。

トップページはIEでも問題ありませんが……

各商品のページなどは、IEで閲覧すると商品ではなく「IE以外のブラウザで閲覧してください」とChromeなどのダウンロードページへのリンクが貼られたページが表示されます。つまり、IEユーザーをバッサリ切った仕様のホームページということになります。

MicrosoftのIEへの姿勢

IEは半年前に「各OSで使用できる最新版のみサポートする」とサポート適用範囲が見直され、古いバージョンはバッサリ切られました。

最新バージョンであるIE11についても、「セキュリティに関するパッチは提供するが、HTML5の新しい技術への対応はしない」と、Chromeなどでは既に標準で対応して普及しているものの、IEから見て「新しい」とされる技術については対応する予定がないとされています。

公式であるMicrosoftもつい昨日(2018年7月18日)に「IEは時代遅れなのでEdgeに移行してほしい」という旨の記事を投稿し、周知と移行を促進しようとしています。その記事に依れば、

現在の世の中にあふれるリッチなコンテンツは、すでに Internet Explorer ではサポートしていない最新技術を利用して実現されており、その流れは今後さらに加速していくと言えます。

と時流を認め、

世の中の大きな流れとして、Web ブラウザーという観点では相互運用性を保ちつつも、最新の Web 標準の技術を取り入れる方向性となっていることをご認識いただき、引き続き Legacy Web から Modern Web への移行を十分に余裕をもった計画で検討を進める必要がある

として、Edgeへの移行を勧めています(引用元は末尾の参考リンクを参照)。つまり、IEに対応すること自体が既に時代に逆行した流れと言える状態にあります。

現場でのIE対応

このような実情から、IEに対応することで現場の製造・テストの工数はかなり膨らむと思われます。一つの例として、次のページをIEとそれ以外とで見比べてください。

Chromeなどでは対応しているモダンな技術にIEだけが対応できていないせいで、

  • 中央寄せが右に寄ってしまっている
  • フォントの読み込みに失敗し、明朝体の見出しがゴシック体になってしまっている
  • 1:3:2の割合で3列のレイアウトになるべき部分が、IEではレイアウトが崩れて全く別の形になってしまっている

といった諸々の現象が発生していることが確認できると思います。このように、「他のブラウザでは問題ないが、IEだけ問題を引き起こす」という技術的な問題が製造現場では重くのしかかっています。

一方で、IE対応を撤廃した場合、今までとは一線を画すモダンなデザインやアニメーションを取り入れ、ホームページの幅が表現が広がります。先ほどの

をIE以外で閲覧し、リンクをクリックして移動すると、滑らかなアニメーションにより表示が切り替わり、通常のホームページとは異なり「ページの読み込みを待っている」感覚がないかと思います。これは、pjaxと呼ばれるHTML5の技術を使用していることによる表現の一つになります。

IE対応をしないことによるメリット

pjaxはリンク先のページをすべて読み込むのではなく、ページの必要な部分のみを読み込むことができます。そのため、通常のページ移動よりも表示が高速なことが特徴となります。ページ表示の高速化についてはGoogleが 今月(2018年7月)に「Speed Update」という、「ページの表示が遅いページは検索結果のランキングを落とす」アルゴリズムを導入しました。

上記は一例ですが、「IEを捨てる代わりに新しい技術を取り入れ、SEO対策や新しいデザインを導入する」というメリットが生まれる可能性があるといえます。
また、ブラウザのシェア率についてですが、2018年5月現在、IEではなくChromeが1位になっています。

  1. Chrome: 47.74%
  2. IE: 21.8%
  3. Firefox: 12.14%

こうした事情から、「IEを捨てて他のブラウザのみに注力する」というのは現実的な選択肢となりつつあります。

また、Windows7のサポートが2020年1月で切れることを控え、今がIEに対応するコストについて見直す丁度良いタイミングなのではないでしょうか?

参考

タグ: IE

 



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