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WordPressもくもく勉強会 第11回 参加レポート

カテゴリ: WordPress

目次

  1. 勉強会について
  2. ショートセッションに関して
  3. 勉強会や懇親会で見聞きしたこと
  4. まとめ
  5. 今後の関連イベント

 

勉強会について

WordPressでのサイト制作・サイト運営・ブログ(ライティング)・プラグイン制作を勉強するための勉強会&もくもく会です。
  • 「もくもく」の意味は、個人でコツコツと学習するという意味です。
  • 学習中にわからないことがあれば、みんなで考えましょう!という勉強スタイルです)^o^(
WordPressもくもく倶楽部 at コエド | Doorkeeper

 

今回の勉強会について

 

概況

私自身はもくもく勉強会初参加でした。WordPress(以下「WP」)の勉強会自体は、去年WordBench東京3月に参加したので2回目ですかね。

全体では定員の45人が参加したようです。中には当日初めてWPに触るという方もいらして、初心者でも参加しやすいイベントだと感じました。

前半は希望者による1人10分程度のショートセッション、後半はイベントの名称の通り基本的に自習形式での勉強会。今回はバックアップ&リストアのハンズオンもありました。

 

ショートセッションに関して

セッション内容は動画もアップされているのでそちらも参照。

動画トップ: Japan, Tokyo, HatchoboriからiPhoneで録画されました 2016/02/06 15:18 JST

  1. パート1: Japan, Tokyo, HatchoboriからiPhoneで録画されました 2016/02/06 14:00 JST
  2. パート2: Japan, Tokyo, HatchoboriからiPhoneで録画されました 2016/02/06 15:18 JST

 

各セッションについて

  1. WordPressもくもく勉強会について
    スライド: WordPressもくもく勉強会について― WordPressもくもく倶楽部 at コワーキングスペース 茅場町 Co-Edo
  2. 子テーマを使ったサイト制作
    スライド: 子テーマを使ったサイト制作
  3. WordPressとMauticで始めるマーケティングオートメーション
    スライド: Wordpressもくもく勉強会11th mautic
  4. 大切な保守運用の話をしよう
    スライド: リンクなし
  5. WP REST API を使って投稿写真リストページを作る。
    スライド: WP REST API を使って投稿写真リストページを作る。|WordPressもくもく勉強会 at コエド第11回

各セッションのメモ&私見

2.子テーマを使ったサイト制作

子テーマによるサイト作製のメリット/デメリットの解説。

サンプルで使用しているテーマは「Habakiri」で、その特徴やオススメの部分を語ってくださいました(スライドのp.12~18が該当項目)

 

私見

個人的には「テンプレートファイルが細分化されているため、それぞれファイルをカスタマイズした際の影響が最小限で済む」という点が気になりました。

というのは、これはがっつりカスタマイズできるという点で魅力ではあるのですが、同時に

  • 「ファイルが多すぎてどこをいじったら良いかが分かりづらい」
  • 「カスタマイズ用の独自アクションフックが多いので何をどう使ったら良い分からない」

という状態を発生させかねないのでは、とも思ったためです。

(何故そんな心配をしたかというと、WP初心者でphpについてもあまり知識がない方が手を出して立ち尽くした場面を目撃したため。
この立場でいうと「どのテンプレートファイルがどこで使われているのかを示した一覧や図」が欲しい、というのが正直なところではあります。強欲な物言いですが…。)

ただし、Habakiriが特別難しいかと言うと

  • 作者自身がドキュメントを作成している
  • ドキュメントが日本語である
  • ネットに情報がある

という点から、他のテーマよりは易しいと思われます。

結局は「WPの基本的な構造(テーマの動作のさせ方、アクションフック、テンプレートタグなど)や記事の出力方法(いわゆる「ループの使い方」など)を知っている」というのは前提として外せないので、地力を付けるしかないでしょう。

自作にしても子テーマにしてもこれは必要なことで、そこに横道はない、ということですね[1]

 

3.WordPressとMauticで始めるマーケティングオートメーション

「マーケティングオートメーション」は去年辺りから流行り出した新しいジャンル、とのこと。

これがどういうものかというと、文字通りマーケティングの自動化。

具体例として、mauticというオープンソースのマーケティングオートメーションツールを紹介。

これを使うと、例えば…

  • 予め設定した流れに沿って訪問者がページ遷移するとポイント付与する
  • ポイントがたまるとキャンペーンメールを送る

といったマーケティング的な戦略を行うことができる、とのこと。

イメージとしてはAmazonのレコメンド機能。

訪問者のニーズをよりピンポイントでキャッチして成果(商品売り上げやお問い合わせのような受注活動など)に繋げることができるコンテンツレコメンドを実行しやすくする、というのが特徴とのこと。

 

WordPressの中にこれを組み込んで画面の紹介も行ってくださり、WPの既存の仕組みと組み合わせて新しい可能性を示してくださいました。

 

私見

Webサイトの進化に驚きました。

どんどんシステマティックになっていくこと、Webサイトが単に企業や商品の紹介を行うだけやECという形だけではなく、より巧妙なマーケティング戦略を行う母艦としての機能を備えうること。

企業のブランディングやマーケティングといった企業活動の動脈にメスを入れて深く踏み込むようになっているのが、Webサイトの進化の形の一つである、と感じました。

 

4.大切な保守運用の話をしよう

保守運用の大切さ

例として10年運用するシステムを仮定する。

このとき、開発はおおよそ2~3年かかり、リリースされる。つまり、残りの7~8年はひたすら保守運用を行うことになり、期間としては圧倒的に長い。

しかし、保守運用というと

  • クライアントは基本的に「バグや障害は発生しない」と考える(実際はそんなことはない)
  • 保守運用で行う作業は「守り」(セキュリティサポートやメンテナンスなど)

といったことから、一般的に軽視され、費用や人員が削られることが多いのが実情。

→ハード故障やセキュリティリスクを考えると、「何か起きたとき」への危機感が薄いのは危険である。

 

Webサイト、WPに関しても同様のことがいえる。

特に、全世界に公開されるという性質上セキュリティを固めることは非常に大切。

そこで、WPの保守運用に関して以下の3つを最低限行うこととして提唱。

  1. アカウント/パスワードの管理をしっかりすること
    • adminアカウントは削除して自分用のアカウントをきちんと作る。ドメインと同じ名前など、推測しやすい名前はNG。
    • パスワードはより重要。最低英数字8文字で、他社サービスと同じものを使い回すのは言語道断[2]
    • オススメは1Passwordというパスワード管理アプリ。
    • WPのプラグインではSiteGuard WP Pluginがオススメ。
  2. バックアップの仕組みを整える
    障害の際の頼みの綱。
    WPのプラグインではBackWPup。有料でもOKならVaultPress。
    究極のバックアップは手動。自動で取っていたが実はデータが破損していた、というリスクを抑えられるため。
  3. アップデートはきちんと行う
    特に軽視されがちなのがこれ。
    • 新しいバージョンでは修正された既知の脆弱性を放置すると、乗っ取られるリスクが高まる。
    • あまり古いと互換性の問題で動かなくなる可能性があるので、こまめに行うことが望ましい。
    • ※自動更新は非推奨(メジャーアップデートのときは特に。新しい機能や大幅な変更でバグがある可能性があるので。)
    • プラグインは頻繁に行われるので週一回程度は確認を。これも乗っ取りの踏み台になる可能性がある。
    • SiteGuard WP Pluginで通知をメールで受け取ることもできるので、上手く活用して欲しい、とのこと。

 

また、セキュリティ的にいえばテーマの編集は公式ディレクトリの子テーマの方が安全度は高い。

(親テーマがセキュリティ等の対応してくれるため)

 

私見

「保守運用は地味な作業で完全な守りの仕事。一般的に軽視されがち。」という冒頭部で非常に共感しました。

改めてセキュリティに関して気を付けなければならないとも。

WPはこの面でも恵まれていて、DB・ファイル双方を一括でバックアップできるプラグインがフリーで利用できるというのは特に大きく、比較的設定も簡単です。

なので、これを実行しない手はないと思います。

転ばぬ先の杖。備えあれば憂いなし。

 

5.WP REST API を使って投稿写真リストページを作る。

画像素材サイトやギャラリーのようなページで、画像をメインで見せるにはどうするか、というときの一つの選択肢として、WP REST APIを使用する。

投稿の中で使われた写真を一括表示(もちろんアニメーションや順番に出したりも可)したり、キーワード指定でとれたりもするので応用が利く。

 

ただし、現時点ではWP本体だけではAPI全部は入っていないため、「WP REST API」プラグインを入れて完全に使えるようにする必要がある。

 

処理は「jQuery.getJson」を使って行う。

ここでの「エンドポイント」は普通のURLとは意味合いが少し異なる。「動作が定義されている場所」とのこと。

より詳しく知るにはいろいろと調べないとちょっと難しそうな感じでした。

 

私見

実は自分の中でも使いたいケースがあったのですが、手が回らずに見送った話でした。

そのため、非常に歯がゆい思いをしながら聞いていました。

次に同じようなケースに手を付けるときが来るかどうか…。

しかし、そうしているうちにもWordPressもどんどん進んでいます。

APIを使えば、例えば「iPhoneアプリやAndroidアプリから、WPにログインするどころかブラウザを開くことすらなく、WPのサイトを更新することができる」ということも可能になりそう。

逆に、スマホのネイティブアプリに情報を配信することもできそう(アプリを開発する技術力があれば…ですが)

仮にこれが可能であるならば、サイトを訪れた訪問者をキャッチするという従来の受動的なWebサイトの在り方ではなく、内部の情報データベースを活用してプッシュ通知を行う、という従来よりもより能動的なアクションも可能になるでしょう。

これもWebサイトの進化の一つの形なのかな、と。

 

以下さらに余談になりますが…CMSを用いたWebサイトは単純にコンテンツの管理がしやすくなるだけのツールではなく、「サイトに蓄積されたコンテンツを使って新しい企業活動を促進する」力を持っているということなのだと感じました。

そうした考え方や提案ができるようになれれば、とおぼろげに思いました。

 

勉強会や懇親会で見聞きしたこと

定番プラグインについて

これについては様々な意見が存在しますが、「プラグインを入れるとその分重くなるので、何を目的としたサイトなのかに応じて適宜入れるものを変える」という意見を頂きました。

そのためには、ニーズのヒアリングとWebサイトの目的を洗い出す、ということを綿密に行う必要があります。

したがって、折衝力が重要になりますね…。

 

上記を踏まえると、「これを入れておけば絶対オーケー」という安易な考え方はやめた方が良さそうだと感じました。

 

その中でも強いて挙げるならば

  • BackWPup
    セッションでも登場した、DB・ファイル双方を一括でバックアップできるフリーのプラグイン
  • SiteGuard WP Plugin
    同上。ログイン画面を「wp-login.php」以外にしたり、CAPTCHA認証したり、必ず1回は意図的に認証失敗にしたり…とセキュリティ周りを固めるプラグイン

くらい。

この他、一般的によく言われるのは

  • All in one SEO Pack
    SEO対策全般。
    クローラー用サイトマップ(xml)やdescription、キーワード[3]、OGP(facebookやtwitterカードへの出力用)対応、といったことを設定・管理できるプラグイン
  • Jetpack
    WordPressの創始者が興した会社が作成しているプラグイン。
    統計や最低限のセキュリティ、SEOといったサイト運用に関する諸々を一括管理できるプラグイン。
    機能が盛りだくさんなので、必要な機能だけケースバイケースで適用する方が良い。

    主にはパブリサイズ(記事投稿と同時にSNSへの自動投稿連携)
    セキュリティのプロテクト、といったところ。

といったところでしょうか。

 

まとめ

もくもく勉強会という名前だったので最初はもっと黙々とやるのかと身構えていたのですが、思ったよりもカジュアルでした。

見た限りではずっと黙々と作業している方も見られましたが、一方で結構話をしている方もいらっしゃったり。

困ったら質問して一緒に考えたり…多種多様な感じで、この形式は非常に良いと思いました。

WPの経験が浅い方や、初めて触る方もいらっしゃったので本当に初心者歓迎な雰囲気というのも助かりました。

当然、周りはWPに接している方々なので、普段は一人で悶々としていることでも気軽に質問できる場があるというのは貴重だと思います。

 

懇親会になると一気に雰囲気が変わるので、がっつり深く話をしたいのであれば懇親会まで参加した方がより良いとも感じました。

個人的には遅い時間までいられないのでなかなかツラいところではありますが、なるべく輪に加わりたいと思いました。

 

最後に。

主催メンバーや参加者の皆様、当日はありがとうございました&お疲れ様でした!

 

 

今後の関連イベント

  1. WordPressもくもく勉強会 第12回 - WordPressもくもく倶楽部 at コエド | Doorkeeper
    日時:2016-03-13(日)14:00 - 18:00
    場所:コワーキングスペース茅場町 Co-Edo 東京都中央区新川1-3-4 PAビル5F
  2. WordBench東京 2月勉強会 「みんなのテーマ開発」~自分の好きな作り方を話そう~ - WordBench東京 | Doorkeeper
    日時:2016-02-21(日)14:00 - 18:00
    場所:レバレジーズ株式会社 東京都渋谷区渋谷2-21-1渋谷ヒカリエ17F (11階受付)

 


脚注

  1. 今は大体BootstrapFoundationのようなフレームワーク、FontAwesomeのようなWebフォントアイコンを使用し、cssもSassLESSで書かれていると思われるので、子テーマでサイト作製しようと思うならば多少その知識も必要になるでしょう。
    もしこれらを全く触ったことがない、ネイティブなhtml+css+javascriptのコーダだとすると…いっそWPの理解だけに集中するため、簡単なものでも自分で一から作った方が速いかも? どうなのでしょうか?
  2. パスワードの管理とセキュリティに関してはWordCamp Tokyo 2015の徳丸 浩氏のセッションも参照。
  3. 株式会社オンズのブログ株式会社アイティ・プローブのブログなど複数のサイトで、検索エンジンはmeta keywordは検索のインデックスに使用していないとのこと(これらは2009年から情報があった)
    googleのブログでもこの件について発言あり。
    yahooもgoogleと同じ検索エンジン使っているため同様にキーワードは意味をなさない。よって、meta keywordは設定しなくて良いと思います。

タグ: イベント

 



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